理事長所信

明日の自分への挑戦 未来のYAMAGATAの創造

 

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 春には、可憐で凛々しい桜が霞城公園や馬見ヶ崎川河畔に咲き誇り

 夏には、山形大花火大会でまちは沸きあがり 山寺の蝉の声は閑かに岩と新緑に染み入る

 秋には、山々の紅葉に彩られながら山形名物の芋煮会でこころを通わせ

 冬には、まち一面に雪が佇み 蔵王に雄大な自然の芸術「樹氷」が姿をあらわす

 

 

私たちの愛するまち山形には、四季折々の豊かな自然と先人から伝わる伝統芸能や深遠な精神文化、自然と共存を図る知恵、そして人々の胸に宿り続ける思いやりとおもてなしの心が存在します。美しい地球にとってかけがえのない宝物を有し、自然とひとのこころが調和されたこの素晴らしい山形に生まれ育ち生きていくことに感謝し、同じ時代を駈ける志高き仲間や市民の方々と共にこのまちのために行動をできることに誇りを感じます。
 山形青年会議所は、1955年7月、明るい豊かな社会の創造を目指し、「自分たちの郷土をより良いまちにしたい、己をより良い人間に成長させ社会に貢献したい」という崇高な志のもと創設されました。その先達の志は、その後もこの風土に育まれた時代時代の精悍で実直な青年達の汗と情熱により脈々と引き継がれ、行政や企業・市民の方々と共に一歩一歩着実に歩んでまいりました。
子ども達が地域の人々に見守られ逞しくこころ豊かに育つ環境、自分のまちに責任を持ちみんなの手で創るという共生共創のコミュニティ、環風景とおもてなしのこころが訪れるひとのこころを癒す観光立市の醸成、草の根の国際交流と日頃の小さな行動から世界平和を願うこころ

2008年度も創始の尊い精神と公益心をもってわがまちやまがたで活動し、前人の植えた豊かな樹に豊潤な実りと花を咲かせます。そして、この一年の活動が明日の自分と未来のYAMAGATAの萌芽になるようメンバー全員で邁進していきましょう。

 

新たなる夢への扉を開こう  アジアのYAMAGATA世界のYAMAGATA 

 

私たちは今、大きな時代の変動の中に生きています。
近代以降、国内外において政治・経済・社会の体制が急速に変容する中、現在では「ヒト」「モノ」「文化」「機会」が既成の国境や地域の枠を越えて自由に創出されるようになり今後地域間格差や競争が拡張していく現実に迫られています。地域主権が唱えられ久しく経ちますが、その実現は地域の活性化や産業発展と表裏一体のものです。
では、このような時代に生きる私たちは、わがふるさとのまちづくりにどのように関わり、どのように更なる未来を切り拓いていくことができるのでしょうか。もっとも危惧しなければならないことは、自覚もなければ認識もない、検討もなければ否定もないという状況であり、無反応・無関心であることは歴史においても日常の生活においてもそこに進歩を見出すことは容易ではありません。大切なことは、今自分たちが置かれた状況を知り、時代は大きく変動しているという認識に立って、青年の観点で知恵を出し合い一つひとつ行動を起こすことです。
山形青年会議所では、1990年以降「環境先進都市・山形」をはじめとする様々な価値ある提言を策定し、2005年には創立50周年提言「The Mother Land YAMAGATA」を提唱し、世界中の人々がいつか訪れたい、帰ってきたい、住んでみたいと感じるまち「母なる共生共創の郷」の実現へ向け走り出しました。
この目標を実現するために、私たちは国際的組織であるJCIとしてのスケールメリットを活かして青年らしい民間外交を展開し、観光立市YAMAGATAと世界平和への貢献を推進していきます。隣人であるアジア諸国との交流・信頼醸成に機軸を置き、JC同士の海外姉妹JC交流から始めます。次に、こころの循環するまちの創造と世界平和への思いを込めて「OMOIYARI運動」をこのまちに発信していきます。そして、私たちが目指す観光立市YAMAGATAの一つの道筋として、またこのまちとひとの魅力や古来より大切にしてきた価値観を広く同胞に発信し理解をいただく機会として、JCIエリアB会議(ASPAC:アジア太平洋エリア会議)の誘致・開催をLOM全体で検証していきます。この大会誘致・開催活動にあたり、自分たちのLOMの枠を越え、山形ブロック協議会内LOMや東北地区協議会、行政・各種団体・市民と協調した運動展開を図ることは必ずや県と地方を活性化する大きな推進力と活力になるものと考えます。
JCI国際カンファレンスの一つであるASPACの誘致・開催には大きな努力とエネルギーを要することでしょう。その開催の責任とて絶大なものであります。しかし、その努力と経験、重責と期待が日々メンバーの成長となってあらわれ新たな自信につながるのだと確信します。メンバーや市民とともに汗し大きな壁を越えた後には、必ずやまちの未来に一光が差し、一回りもふた回りも大きくなった自分と友の姿があるはずです。自分たちの後ろに道はできると念じ、心友を信じわが郷土の大いなる可能性を信じて、時代の転換期の担い手になろうではありませんか。

 

未来を担う宝物を逞しくこころ豊かに育もう                   

 

「現在」とは、過去から責任を託され、未来への使命を遂行する時代です。現在に生きる私たちは、過去から託された人財と資源を大切に使い、次世代への種を蒔くことで未来に引き継ぐ使命を持っています。過去の大人にしっかりとした教育や郷育を受け現代に生きている私たちは、現在の子ども達を同じように逞しく厳しくこころ豊かに育む使命を持っているのです。学校という縦糸とJC・家庭・社会という横糸を有機的に紡ぎあわせ、未来を担う宝物を健全に育成することがまちの未来へと繋がってまいります。
現代社会が子ども教育に期待することは、知識の習得や考える力を養うなどの学力向上に加えて、子どもから大人になるための大切なこころの教育だと考えます。昨今の教育環境においては、なかなか道徳教育や課外活動に十分な時間を費やすことが難しくなっているのは事実のようです。社会が変化し教育現場も変わりつつある今、社会の一員であり親世代である私たちJCが、学校と家庭・社会の教育の役割に貢献することは大変意義のあることだと考えます。
そこで、私たちはこころの豊かさを「人としての徳」と捉え、人間としての生き方を教える「徳育」を推進していきます。人にとって大切なものを教え、道徳心や情緒を子ども達の心から引き出してあげることが今の時代に必要なことだと考えます。OMOIYARIの精神と将来を切り拓く逞しさを涵養し、偏見や差別のない豊かなこころと郷土やまがたに生まれ育ったアイデンティティを醸成できるような事業を実施いたします。
私たちもこの機会に改めて自分自身の徳の意識を見直し、OMOIYARI溢れる姿勢で事業を展開しましょう。ご参加・ご協力いただいた人たちの記憶に残る運動を展開することが、市民の琴線に触れ心を動かし意識変革につながるのです。

 

「母なる郷」のシンボルを目指して まちの光と誇り 山形大花火大会      

 

光り輝くまちには、こころ豊かで温かいひとが溢れています。そして、住まう人々の心の拠り所や情熱であり永年愛される祭りや文化芸能が存在します。
私たちは、やまがたの誇りであり明日への希望の光である山形大花火大会を「母なる共生共創の郷」のシンボルとして市民・行政の皆様と共に開催いたします。
1980年より山形市・山形商工会議所・山形青年会議所が主催となり開催されてきた山形大花火大会は、これまで行政や企業・関連団体に多大なるご協力を賜り今年で第29回目を迎えます。市民にこよなく愛され、まちに活力と感動・思い出を供してきた本大会は、今では山形の夏の風物詩として大切な観光資源の一つにも育ってきております。
今年度も、先輩諸兄が築かれた運営方法や人脈を大切に継承しつつ、今後更にやまがたのシンボルとして持続可能な大会を目指し、観光立市YAMAGATAの一助となるべく進化に挑んでいきます。継続や後発というものにはその使命があります。それは創始以上に創意工夫や斬新な変化を重ねて、新たなステージへと切り拓くことです。運営面においては更に「環境」に配慮をした大会とし、新しい価値の創出と安全・交通面での充実を図っていきます。そして、市民サポータの活動と有機的にリンクし、物心両面において市民・企業の方々が「自分たちの花火大会」という当事者意識を更に強く抱き、わがまちの貴重な財産として認識していただけえるようメンバー全員が汗を流し活動していきます。
家族が集い 友人が集い 社員が集う、和気溢れひとのこころが循環する花火大会の開催は、必ずや市民の方々のこころを豊かにし、現代社会の閉塞感を和らげる一助になるものと確信いたします。きら星の如く輝く山形JC一人ひとりの力を結集して、今年も大輪の華とOMOIYARIの心をやまがたの夜空に咲かせましょう。

 

共生共創のまちづくり 市民意識の「パブリックPublic」の醸成       

 

私は、「まちづくり」とは道路や橋・建物などの単なる建造物やまち空間の創造ではなく、社会・人・経済・文化・環境などあらゆる要素をも含めた暮らしそのものの創造だと考えます。これが、青年会議所が長きにわたり「まちづくり運動」に携わってきた最大の所以だと考えます。つまり、まちづくりは行政・企業・市民の3つの要素がバランス良く保たれることが大切ですが、行政や企業などは専門的な知識をもとに空間づくりを行ってくれます。一方、私たち青年会議所やNPO団体は、まちに住まう市民であり企業人である立場として直にまちの表情に触れ、同じ目線で生きたまちづくりを行うことができるのが特徴だと考えます。そして、その過程において市民も私たちJAYCEEも自らのまちを見直す機会を持ち、今まで気づかなかったまちの魅力に気づくことができます。
 現在の日本の地方都市を見渡すと、近代的で画一的なインフラ整備と事業的箱ものづくりが多くの地域において見受けられます。この事例は確かに日本に限定されたものではないかもしれませんが、私が見聞した海外の優れたまちづくりとは決定的に違う要素が存在します。それは「パブリックPublic」という概念です。
私は、これまでの日本JC・JCI出向活動を通じて多くの海外都市を訪れる機会を得ました。鮮明に感じたことは、公共空間と呼ぶに相応しいスペースをよく目にしたことです。そこには、緑眩しい芝生の公園、舗装がきれいに施された広場、まちの著名人の彫像を囲む噴水スペース、そしてこの建造物と青い空の下の公共空間で、思い思いに寛ぎの時を過ごし、友人や家族の重要なコミュニケーションを図っている生き生きとしたまちの人々の姿がありました。
 残念ながら私たちJCは上述したような建造物を作ることはできません。しかしながら、こころの公共空間、こころのパブリックスペースを創出することはできるのではないでしょうか?私たちは、まちの人々と触れ合い協力をしながら、郷土やまがたに現存する尊い文化資源や自然、歴史、食文化を発信し、このまちの文化的魅力や価値を更に高め、自分たちのまちを愛し自分たちでまちを創るという共生共創の意識を醸成していきます。そして大切なことは、幾つものまちづくり事業をバラバラに展開するのではなく、それぞれの団体の自由な発想と多面的な展開は寛大に存在しながらも、ヒト・モノをもっと連携させ、行政・経済団体・市民の皆様とも歯車をかみ合わせ有機的な活動に進化させることです。その結果、山形JCのまちづくり運動はその存在価値を高め、地域と市民に身近でわかりやすく必要とされるものになると考えます。

 

出逢いの数だけ成長がある 友の数だけしあわせがある               

 

「友」とはあなたにとってどんな存在でしょうか?
アメリカの実験で大変興味深い研究結果を聞いたことがあります。早死にする人と長生きする人を不特定多数・長期間にわたり遺伝や食生活、人間関係など事細かに追跡調査を実施したそうです。すると、嗜好品などは寿命に無関係ではないにせよそれほど大きな影響力は持っておらず、仕事ぶりや経済状況、生活習慣とて決定的な要因とは断定できませんでした。では、寿命の長い人たちのたった一つの共通点、それは「友人の数」だったそうです。友人の数が少ない人ほど病気になりやすいということが判明し、経験や苦労・楽しみを分かち合える友が多い人ほど長きにわたり心身ともに健常な状態が保つことができたという研究結果です。
私たちは、もちろん一人でJC活動を行っているわけではありません。多くのメンバーと力を合わせ、多くの人々と触れ合うことで、私たちの活動は実りあるものになります。JCにおいてこれからも多くの心友を作り、多くの体験や感動を共有しましょう。そして一人でも多くの同志を募りましょう。それが必ずや自分たちの運動に広がりと深みを増し、ひいてはそれぞれの豊かな人生としあわせに繋がるはずです。
人生の貴重な一時代を過ごすこの山形青年会議所において、郷土やまがたを思い、多くの人々と触れ合い、まちづくり運動を通じて自己の成長を目指しましょう。多くの出逢いと経験があなた自身を大きく成長させ明日の自分を切り拓きます。大切なのは、昨日よりも良くなること・昨日より成長することです。その積み重ねが「自分らしさ」になるはずです。人生における成長のためにもっともっとJCを活用しましょう。

また、私は人の縁というものを非常に大切にしております。人脈ではありません、「ご縁」というものです。江戸時代の剣術・武士道である新陰流の発展で著名な柳生家の家訓に「小才は縁に逢って縁に気づかず、中才は縁に気づいて縁を活かさず、大才は袖触れ合う他生の縁もこれを活かす」という一節があります。ほんの些細な出逢いでも、自分のこころの持ちようと接し方により生涯の糧とすることができるのです。
JCには、無限なる「ご縁」が広がっています。それには、より多くの出逢いと交流の機会を自らが創出し活用することが大切です。各種大会への参加や出向活動による触れ合いを通じて多くの経験や見識を積みもっともっと自分を高めていきましょう。
そして、私たちが信じてやまないこのJC活動を私たちのまちに、全国に、世界に広く発信していくことがこれからの永続的な活動の重要な要素と考えます。的確に情報を発信することは、相手へのOMOIYARIでもあります。現代のツールであるホームページや広報誌、人と人との触れ合い、JCI・日本JC・東北地区協議会・山形ブロック協議会、全てが広報の大切な舞台と手段です。山形JCのかけがえのない価値観とまちづくり運動、そして愛するまちやまがたを自分たちの英知と情熱をもって広く発信しましょう。

 

キャピタルJCとしての責務と今後も革新を続けるLOMとして          

 

私たち山形青年会議所は、何よりも地域に根ざした団体であり、常に心の真ん中に「山形」を置いておかなくてはなりません。その一方で、山形県内で最初に創設された青年会議所であり県都山形市で活動を続ける団体でもあります。メンバー一人ひとりが双方の存在意識を明確に持って活動することが大切であり、創成以来の営々とした責任感と行動の積み重ねが今日の山形ブロック協議会におけるキャピタルJCとしての価値を高めております。
今年度は、社団法人日本青年会議所東北地区山形ブロック協議会会長を輩出いたします。この素晴らしい機会をLOMメンバー全員が自分のこと、そして皆のしあわせと捉え、出向者への支援はもちろんのこと、山形ブロック協議会の事業と運営に当事者意識を持って関わり一人ひとりがこの歴史の1ページの編纂に取り組んでまいります。

また、今年度より公益法人制度改革法が施行され、私たち青年会議所にとっては組織として大きな転換期を迎えます。現在では、全国に約27,000のNPO法人、約26,000の社団法人・財団法人が存在し、青年会議所創設当時から考えれば様々なまちづくり団体が活動をしており、JCしか無い時代からJCもあると言われる時代に変わりました。
このように様々な団体が自分たちの得意とする分野でまちのためひとのため活動する現状において、私たちもこの度の公益法人制度改革を機に、自らの存在意義の再認識を図り更なる価値創造を目指して進化しなくてはなりません。私たち一人ひとりが持つ「利他のこころ」は不変の意識であると信じます。もっともっと価値ある組織へ、もっともっと信頼される組織へ、「伝統は革新の連続」です。

 

ひとの和と絆は組織の最大の原動力であり、「笑」は人生のしあわせ        

 

奇跡的な要素が重なり合い、私たちは必然的に山形JCで共に汗し共に涙しております。このご縁に感謝をしながらも、決して現状に満足せずに更に組織としての団結と進化を図ることは10年後の山形JCを見据えた上で大変肝要なことであります。
まずは、数ある全国各地青年会議所の中でも、今年度はLOMの組織として大いに誇れるものを全員で一つ作り上げようではありませんか。どんな些細(ささい)なことでも小さなことでも構いません、これだけは絶対に負けないというLOMの自信を作りましょう。私はこのやまがたという風土において、それは「和」であり「人を思いやる気持ち」だと思います。決して目には見えないものかもしれませんが、この深遠(しんえん)なる精神性が必ずや組織の運営と事業遂行のために大きな力になるものと信じます。
そして同様に、メンバー同士の、OBとの、家族との絆がこの一年間の活動を更に充実したものへと導いてくれます。家族とともに、OBとともに、一緒になって活動できるような山形青年会議所を作ってまいりましょう。その創造の原動力となるテーマは「楽しみ」と「笑」。私たちのJC活動は、毎日、毎日、いろいろなことが起きますが、どうしたらこの局面を楽しめるかという視点を持つことが重要です。Enjoy our JC life! With smile.私たちの組織を楽しみや笑という絆で結び、組織の潤いと人生のしあわせの原動力にしましょう。笑うことがしあわせを導いてくれます、しあわせだから笑っているのではありません、笑っているからしあわせになるのだと私は考えます。

 

結びに                                    

 

私は、二度とない人生、二度とないJC活動において「もっと頑張っておけば良かった、もっと冒険しておけばよかった」と後悔しないように努めております。
決して楽観できない昨今の社会・経済状況において、私たちメンバーの企業や家庭事情は様々です。しかし、そのような状況においても、常に明日の自分を見据えて一歩前へ進んでみましょう。目標は自分です。大切なのは、昨日の自分よりも良くなること。その勇気ある一歩と己への挑戦があなたの人生を必ず変えます。まちを必ず変えます。
失敗や挫折の少ない方法をご存知ですか?それは、挑戦しないことです。一方、成功している人物の共通点をご存知ですか?それは、沢山挑戦し沢山失敗していることです。「そんなことできない、無理」と思えばそこで全ての思考も行動も止まります。「やってみよう、大丈夫」とまず思うことが、新しいステージへの第一歩になります。

 

 

 

 

 

 

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